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雨の慕情
鹿児島中央駅からはじめての新幹線に乗って10分で川内(せんだい)駅に着きました。20年前とすっかり様変わりして整備された道路がなんとなく広すぎだななんて感じながら、かつてコンサート終わりで食べたラーメン屋さんを捜してみました。当時はホテルに戻ると、辺りは真っ暗で食事処が見あたらず、腹ぺこな私たちは何かないかな~と散策してますと、食欲をそそる黄色ののれんがオアシスのように見えたのでした。ラーメンだよ~!と走りますと、のれんは出てましたが、店内はなんとなく閉店モードにもかかわらず、大将が何やらいい香りを漂わせているじゃありませんか。
すいません…終わりですか?
とたずねますと、閉店なんだけど今チャーシューができたから、いいよ。と、中に入れてくれたのです。あの時の喜びと感謝は空腹の私にはかなり五臓六腑にしみた美味しさでした。
その千石ラーメンさんがなくなっていて淋しかった。
偶然にもタクシーに乗ったら、ドライバーさんが千石ラーメンは大将が亡くなられて店を閉めたと教えてくれ、息子は内のドライバーやってるよと言うのです。大将は鹿児島でのコンサートにも差し入れを持っていらして下さったこともあり、なんだか時の流れをあまりにも感じながら静にご冥福を祈りました。
九州新幹線の新八代駅は田んぼをすっぽりと駅に変えてしまった真新しい駅で、その真ん前にホテルとマンションがポツリと建ってました。居酒屋なしな新しさ…。
タクシーで10分も走れば八代城の前がホールでした。
雨の慕情…八代亜紀さんのやつしろ市。
そして雨のやつしろコンサートは、
雨雨降れ降れもっと降れ、
アタシのいい人連れて来い…
と、いきなりみんなで大合唱となりまして、テンションノリノリなライブでした。
翌朝は新八代駅にたくさんの人がいて、イベントが行われており、新八代のゆるキャラ くまもんが
現れて子供達もスタイリストのジュリちゃんも大はしゃぎで、まんまとグッズまで買わされて、ゆるキャラ くまもん恐るべしでした。
さ、いざ霧島へ。
九州ツアーつづく。