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美輪明宏音楽会

テアトル銀座へ美輪明宏音楽会へと行って参りました。昨日は国際フォーラムでコンサートがあり、明日は千葉でのコンサートだというのに、合間にてつかの間の勉強会という気分です。

美輪さんのコンサートは3回目です。
はじめてはなんと80年代に今はなき銀パリで
とても間近に美輪さんを観ることができました。
ウィットにとんだトークといい、表現力といい、知識の広さ、深さといい、20代のわかぞうだった私にはカルチャーショックでした。
銀パリという小さな空間での最高のエンターテイメントを感じました。
私も美輪さんのような表現力豊かな歌い手になりたいと心に誓ったものです。
 
二回目は数年前のパルコ劇場でした。
美輪明宏音楽会 一ヶ月公演がパルコ劇場で定着した頃に参りました。
オリジナリティーあふれる音楽会は、お芝居さながらのステージセットの中で舞台には美輪さんたった一人です。
ミュージシャンは上手そででの生演奏です。
ライブでありながらステージ上は美輪さんひとり・・・だからでしょうか。
当然ながら目線も耳も心も美輪さんに集中するのです。
そして、今回もそのスタイルで音楽会が行われました。
醍醐味はまるで説法を聞いているかのような、得のあるトークです。
その説得力にうなずきながら、歌は映画を観ているかのような女優技。
年齢も男も女もキャラクターも自由自在に七変化しながら、心をわしづかみされるわけです。

独特なる「愛の賛歌」
涙涙の「ヨイトマケの唄」
「老女優は去りゆく・・・・。」
これは思わずブラボーって叫んでしまいました。
私の前列に7歳くらいの少女がすわっていたのですが、彼女は私のブラボーにおののき、目をぱちくりしながら、こちらをぐるっと振り向きました。
内心では「へへ・・ブラボーって言ってみい~」
と、思いながらも気づかぬふりをしました・・笑

それにしても7歳くらいの少女が美輪さんを静かに聞いている・・・ときにはとなりの母が流す頬をハンカチでぬぐってやる・・・。
なんと大人な児童なんじゃ。
思わず君に視線がいってしまうではないか。

元祖シンガーソングライターである本家のヨイトマケの唄に脱帽でした。
唄が絵として見えてくる、とてつもない表現者でした。
ブラボー!!!