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知覧平和コンサート

終戦記念日に鹿児島の知覧平和公園で野外コンサートに出演させて頂きました。
知覧は鹿児島空港から1時間30分ほど車で移動した南九州市です。

知覧特攻平和会館は太平洋戦争、沖縄戦で特攻戦死された1036名の隊員の慰霊に努め、当時の真の姿やや遺品、記録を後生に伝え、戦争のむなしさ、平和の大切さ、ありがたさ、命の尊さを訴えるべく会館です。

英霊たちの純真無垢なるりりしい笑顔の写真、そしてみごとに美しく書かれた最後の手紙の数々。
その手紙を読んで何も感じない者はおりません。
子どもも大人も今時の若者たちも、じっとその手紙や遺品の想いを集中して見入っておりました。

「み魂のとこしえに安らかならんことを祈りつつ
 りりしい姿を永久に伝えたい 心をこめて
 ああ、開聞の南に消えた勇士よ」
 
 とこしえに・・・特効隊員の像に刻まれたことだまです。

英霊の無念を癒す歌を歌いなさいと、かつてスピリチャルな方からメッセージを受けたことがありました。
その直後に永瀬清子さんの「美しい国」という詩に出会ったのでした。

    はばかることなく  よい想いを 
     私らは語ってよいのですって。 
    美しいものを美しいと、私らは褒めて
     よいのですって。
     失ったものへの哀しみを 
     心のままに涙流してよいのですって。
     敵と呼ぶものはなくなりました。
     醜(しゅう)と読んだものも友でした。
     私らは語りましょう  語りましょう
     手を取り合って、そしてよい事で、
        心を満たしましょう・・・。

永瀬清子さんの終戦直後に綴った作品に夫がメロディーをつけて、歌にした「美しい国」をいつか、知覧で歌いたいと願っておりました。
その念願適っての平和記念コンサートでした。
雨が降ったり止んだりで、野外コンサートとしては頼りない空模様でしたが、本番では雨も静まり、心地よい野外コンサートになりました。
雨がいつ降るかもしれない状態でも集まってくださったお客様たちの心温かいこと・・。
カナブンが飛行部隊のごとく行ったり来たりとステージを舞う中、英霊に捧ぐ鎮魂歌である「ふるさと」を全員で大合唱させて頂きました。
美しい国を歌い終わった瞬間、胸がいっぱいになりました。
すでに天国では永瀬清子さんが沢山のことだまで英霊の御魂を癒しておられるやしれませんね。

「美しい国」となりますよう願いを込めて、大切に歌わせて頂きます。
ありがとうございました。
合掌。