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流れる雲よ
毎年恒例に観劇させて頂いていすお芝居があります。はじまりは「飛行機雲」でした。
そのタイトルが「流れる雲よ」となり、回を重ねる毎にまさしくバージョンアップしているお芝居です。
昭和20年8月4日から終戦までの間におこった鹿児島の特攻隊の物語。
ある時、ラジオから流れてきた未来からの放送・・・
その未来とは2010年今の放送です。
65年前の終戦寸前に神風特攻隊として飛び立とうとしている若者達。 そして今をだらりと苛立ちながら生きている若者との温度差。
戦争が奪ったもの・・・。
生きながらにして魂を奪われる犯罪。
真摯に生きることを真剣に考える時間を与えてもらえるのが戦争をテーマにしたお芝居であると思うのです。
「流れる雲よ」 を観るたびに流す涙で、本当に心が浄化されます。魂が揺さぶられます。
人は生涯 魂を成長させるために学び、その修行のためにこの世に生まれてきたわけですが、戦争というおぞましい体験の中でも人は死ぬまで成長をあきらめないことを教えてくれます。
本当の自由を考える時代です。
分かち合う自由を語り合う時代です。
しかしそれは自分よがりとか、我が侭とは違うということをこの「流れる雲よ」を観る度に肝に銘じます。
戦争の歴史を知り、今のニュースと比較して、命の価値観があまりにも変わっていることに気づかされ、
それを嘆くのは簡単なことで、ミクロなことでも本当に少しでも誰かのために役にたてる生き方で生き甲斐を感じられる人間でありたいと切に思います。
そんな熱い想いを2ステージを終えて、ふらふらな小川もこさんと焼き肉をつつきながら語り合ったのでした。
新宿すペース・ゼロ 9月13日までやっております。
ぜひともこの熱い想いを身も心もイケメンたちの芝居をご覧ください。
作・草部文子「流れる雲よ」