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smile

10年前にコンサートでご一緒したキーボード奏者の海老原真二さんと奥様でヴォーカリストの貴子さんが夫婦ユニットとして「Smile」という童謡ヒーリングアルバムを作ったからと贈って頂きまして、あまりにすばらしくて、せっかく私もプレミアム一期一会を発売しましたので、一層のこと夫婦同士で音楽談義でもいたしましょうと・・・普通の飲み会をしました。

おもしろいほど、この夫婦同士の関係は似ておりまして、私たち夫婦も、実は夫婦という関係より母ひとり子ひとりの明るい母子家庭という関係になっていて、私はその息子なんですが、どうやらエビちゃんご夫妻も親子関係なる前世からのつながりがあったのでした。
今生で果たせた子守歌とでもいいましょうか。
何しろ、この童謡ヒーリングを聴いていると
インナーチャイルドが癒やされるのです。
インナーチャイルドとは、もう一人の自分です。
小さいときに受けた無意識のレベルでの記憶は、
大人になるほどに色濃くその症状は現れるものです。
あの時、もっと母親に甘えたかった・・・。
仲間はずれのひとりぼっちの帰り道など、
もう記憶にもないところまで、ささやかな悲しみの感情があの頃のままの状態で、心に悪さをするのです。
そのインナーチャイルドは上手に付き合うと、とても協力的で、優しい自分を、人間らしい本来の自分を見つめ直すこともできるようになるのです。
今を癒やすこと、インナーチャイルドを癒やすことは同じようでそうでない・・・。
沖縄では子供の頃にあまりにショックを受けると魂(マブヤー)をおとした・・という表現をします。そしてマブヤーを落とした場所へ行き、母親が魂を元に返すおまじないをするそうです。
マブヤー・・・。
私たちは知らず知らずのうちにそのマブヤーを傷つけているのかもしれません。
子供の時分であればその小ささゆえに傷の受け止め方は何倍もの付加がかかるものなのですね。

私も以前にインナーチャイルド療法でその原因を知り、受け入れ、手放すために年甲斐もなく大声あげてわーわーひくひく泣いて泣いて泣かせてもらったことがあります。
その後のすっきりと生まれ変わった感覚は、ぱーっと視界が広がって、まわりの景色が鮮やかに変わったように思えました。
この療法はかなりしっかりと向き合うので、かなりの覚悟も必要なんですが、この童謡ヒーリングアルバムを聴いていると、少しずつ少しずつインナーチャイルドが近寄ってきてくれるような優しい世界なんです。

海老原ご夫妻の謙虚でやさしい生き方、人間性がアルバムジャケット、音、歌すべてにあらわれており、タイトルもユニットも含めての「Smile」
なんです。
本当は9月に沖縄で行われるイベントで再会できるはずでした。岡村孝子さんのバンドマスターを20年もされているそうです。喜多郎さんのコンサートでは世界各地まわられているほどの、信頼の厚いキーボード奏者です。
そんな彼が彼自身として本来やりたかった世界が、童謡だったというのがまた深いな~って、想うわけです。
さまざまなヒーリングミュージックがございますが、この「Smile」はそのヒーリングという観点からみても「本物」です。

やさしくなりたい時にそっと聴いてみてほしい
歌薬です。