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神様のおさがり
毎年お正月の恒例参拝となった箱根神社ご本殿での正式参拝雨は雪へとかわりました。
今年はデビュー30周年という節目の年として
しっかりと地に足をつけて自分をもっと信じてやりたいと願いを込めて誓願致しました。
神子の舞は「豊栄の舞」という神楽の音色に合わせて
眼鏡をかけた女子大生らしき女性が一人で舞いました。
鈴の音が神殿を龍が舞うごとく鳴り響き、邪気を完全に振り払うように空気が変わるのを感じました。
「ほんわかとした眼鏡の神子ちゃんやるやん~」
心でつっこみながら、すぐ隣の九頭竜神社新宮の神鏡の御前で夫と神妙に手を合わせながら、不思議とお願いごとよりも感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。こういう厳かな気持ちになれることが、ここに来る意味があるのだと気づかされる瞬間でした。
「丁酉年(ひのととり)は積み重ねが結実を迎える年」
そして開運の要点は「穏やかで強固な意思の力」という30周年にありがたいメッセージを頂戴しました。
「酉」本来が持つ醸す(成長、熟成)という作用が授けられ、今までの積み重ねが実を結び、豊穣な仕事、生産へと導いてくれることこそが御利益となるわけです。
「丁」(ひのと)は、陰性の「火」
「酉」(とり)は陰性の「金」
火と金は相克の関係にあり、火とぶつかった金が溶け落ちて、その場に留まり停滞してしまう年と言われるそうですが、これを「火が金を溶かして融合調和で障害を取り除き、火性本来の炎を燃え上がらせて一気呵成に進行する年となり、目の前に障害や壁が出現して停滞した時は、新たな考え方で取り組みを工夫する事によって停滞を脱却して順調に突き進む年になるとも考えられると教えて頂きました。
まさにその最初の試練は参拝後のみぞれ雪の立ち往生でした。タクシーは2時間待ちでホテルまでは徒歩1時間で、雪の道路はツルツルすべって中々前に進めません。やっとの想いで神社を出て目の前に素敵なカフェを発見し、ここで休憩してみんなで智恵をしぼり、「そうだ!ホテルに電話してみよう」となり、箱根プリンスホテルの送迎バスで我ら6人集をわざわざ迎えに来てくれました。
参拝中の雨や雪は「神様のおさがり」と言うそうで雨降って地固まるというようにとてもいい事なのだそうです。
「これが酉年最初の御利益でございました。」