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祖父母の三十三回忌

祖父母の三十三回忌法要が実家で行われました。
春に先立った祖母は心配で祖父をその年の秋に連れて行ってしまいました。あれからもう33年です。
当時私は高校3年生の大反抗期でした。
嗚呼恥ずかしい・・・。

父の兄弟5人全員がちゃんと集まったのは10年ぶりくらいでしょうか・・・。
それこそ30年ぶりの1番下の従兄弟はもう35歳で驚きました。
33年経っても愛されている祖父母のお陰でこうして親戚が集まることができるというのはとても貴重な事だと思いました。
長男の父を筆頭に70代という老年期になって、子供時代の話に花が咲き、それぞれの立場で言い分が違っており、あの頃の兄弟の上下関係の厳しさも面白かったです。
長男は絶対的存在であったわけで・・・。
「あにきばっかりだもんな・・・」という言葉が弟のおじさんからちらちらとあがるわけです。
食べるもんも着るもんも、学校だってなんだって、兄貴は特別扱いだもんな~・・・絶対的エース長男!
何と言われてもへっちゃらな長男風を吹かせている父・・・それを笑って聞いている甥っ子や孫達。
おじいちゃんもおばあちゃんも一緒に寄り添って笑っていることだろう・・・。

余談ですが、父はそれなりに長男としての役割を祖父母に果たしてきたと、子供としては唯一そこだけは尊敬に値すると思っています。
「ひろし・・(長男)畳の上で死なせてくれ・・・」と病院で死ぬを拒否したロマンチックな祖父を家に連れて帰った父の覚悟は当時の17歳の小娘に響きました。

こうやって親戚が一堂に会するのはこれで最後になるやしれない・・・そんな想いもよぎりながら集合写真を撮りました。

でもまだまだ親戚の伯父叔母には長生きして頂いて、私のコンサートに足を運んで頂かないと困りますもんで、どうか健康第一に足腰鍛えて笑って生きてください。

お坊様の力強いお経の後での祖父母の明るい想い出話こそ最高の法要でした。
おじいちゃん、おばあちゃんありがとう・・・見守っていてね。