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月の歌薬

年女の厄払いと沖縄三線のレコーディングで沖縄へ行って参りました。
沖縄のことだまに魅せられて作った「月の歌薬」という歌に沖縄の楽器である三線を古典芸能の世界では重鎮である銘苅盛隆さんに弾いて頂きました。
銘苅さんに出会ったのも、ご縁としか言いようのないほど、出会ったその日のご縁から「いちゃりばちょーでー」という沖縄のことばで、「会えばみな兄弟」という意味があるように、まさしくちゃりばちょーでーなシンパシーを感じた方でした。
古典芸能であっても、ポップスでもまた業種が違っていても、一芸に貫いて生きてきた同志の共鳴は理屈じゃない縁を感じる瞬間があります。
奥様の又吉啓子さんも沖縄の古典舞踊を50年も現役で活躍されていて、お弟子さんが130人もおられるそうです。
そんな啓子先生は、パートナーである銘苅さんが三線をレコーディングしている間、私にせめて間奏の8小節でも舞ったらいいと・・・オリジナルで振りをつけてくださいまして・・、せっかくなら、沖縄の紅型(びんがた)で衣装を作ったら、もっとそれらしいね・・・と
それはそれは美しい紅型の布をプレゼントして下さいました。
さ~~どんな衣装をつくりましょうかね・・・。
夏川りみさんは三線を弾き語り、美しい紅型の衣装で凛と歌う立ち振る舞いが、まさに沖縄の歌姫ですが、
私はないちゃーな歌手だからな・・・なんちゃってにならないかな・・・なんて、本音をぽろり。
案の定、舞いを習っている最中に・・・それじゃハワイアンだよと言われ・・・やっぱりなんちゃってだわ・・私。

それにしても、やっぱり本物の三線が入ると沖縄の風が吹きます。すごく素敵に仕上がりました。
配信でもいいから、早くみんなに届けてよ・・と、銘苅さんもその完成を満足して、魂を吹き込んで頂きました。あっぱれです。
三線の音魂は何よりも厄払いになるのだそうです。

今回沖縄へ行き、出会う人がみな震災のお見舞いの言葉をくださいました。自主的に義援金を集めるべくチャリティーイベントを組み、ラジオからも熱いエールが聞こえてました。
まさにいちゃりばちょーでーな熱烈歓迎に台風も吹っ飛びました。

月の歌薬・・・・お楽しみに!