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春のお彼岸

春分の日は久しぶりに実家へ帰り、親戚一同集まってお坊さんを招いてご供養して頂きました。
責任感あふれる長男である父が祖母の27回忌法要をするのでみんなにわざわざ案内状を送り、お坊様にもアポをとり、準備万端だったのですが、なんと27回忌を去年やっていたことをすっかり忘れていたのでした。
ついにわが父ボケたか?
なんの疑いもなく私もその日を空けていたわけなのでこれもプチボケ?
すぐに叔母からの指摘で間違えていたことが判明したのですが、
もうお坊様をキャンセルするわけにもいかず、頼む~みんなそんなわけで春のお彼岸をともに過ごそうではないか~と、なんともずっこけな28回忌をしたのでした。お坊様のありがたいお経のあとで、「お仏壇の中からたくさんの仏様がざわざわとにぎやかにやって参りましたよ。ご親戚のみなさまもみな活気にあふれておりますが、こちらの仏様も活気にあふれておいででした。
みんなが集まるのがとてもお好きな方なんですね。」
そうなんです。祖母はとても寂しがりやで、子どもや孫たちに囲まれてがやがやする中で食事を作り、一緒に頂くことが何よりも幸せな人だったように想うのです。
強引なまでの父の呼びかけがなければ集まることがなくなってしまった親戚たちと久しぶりにたっぷりと丸テーブルを囲みながらにぎやかな昼食会になりました。
何よりもの祖母への供養は親戚とこうして集まることなのだろうなって想うのでした。
父の勘違いが招いた幸福なひと時でした。