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ありがとう
女優の音無美紀子さんが「がんもうつもありがとう!と言える生き方」という書籍を出版されました。
さっそく 贈って頂いた本を岩手までの移動中に読ませて頂きました。
まだ、うつという言葉も世間では今ほど理解されていない頃に乳がんで大手術をされ、その後遺症でうつになってしまった当時の想いやエピソードが赤裸々に綴られていました。
女優、母親、そして「うつ」との闘いの日々で、家族崩壊の危機にまで陥りながらも、その家族の絆によって
乗り越えてこられた半生の中で、ご主人である俳優の村井さんが
「病気になってくれて、ありがとう・・・
キミは辛かったと思うけど、もしキミが病になっていなかったら、ボクはもっと傲慢に生きていたと思う。
人にやさしく、親切にする心を知らないで生きていたと思う・・・」
その本のラストに音無さんがとても大切にしている歌として、沢田知可子の「ありがとう」の詩も載せながら想いを綴ってくださいました。
東日本大震災がおこって、絆が見直されている今だからこそ自分の半生をカミングアウトすることで生きる希望を与えたいという想いになったそうです。
そしてこの本の売り上げの一部を寄付することになっているそうです。
つい二、三日前に音無さんが電話をくださって、
今し方大沢悠里さんのゆうゆうワイドというラジオ番組に生出演して、沢田の「ありがとう」をラジオで流してくださったとご報告を頂戴しました。
「いや~ん、生で聴きたかったです・・・・・」
がんとうつを乗り越えられる前までは60歳まで生きられると思ってもみなかったそうです。
その音無さんにはじめてちゃんとお会いしたのが、
60歳 還暦のお誕生日partyにお招き頂き、「ありがとう」を歌わせて頂いた時です。
あの還暦のお祝いにそんな深い思いがあったのだな・・・としみじみと生きる歓びを噛みしめています。
音無美紀子さん こちらこそ 歌う希望となりました。
これからも「ありがとう」を大切に大切に歌って行きますからね・・・そのたびにあなたを思いながら・・。