会いたい紀行

イタリア紀行:シエナ

さらに車で40分ほど走るとシエナという街が見えてきました。
イタリアは田園風景の先の高台に街がオアシスのように見えてくるのが特徴です。
3つの丘の上に広がるシエナはまた独特な存在感がありました。

教会
カンポ広場で開催されるパリオという競馬がシエナの伝統行事となっており、建築デザイナーのふうこさんが一番好きな教会なのよ・・というくらい白と黒の天然石で縞模様に作られたアバンギャルドな教会が鮮やかでした。
イタリアは教会とお城の狭間で暮らしが成り立ち、また闘いが生じてきた歴史でありますが、この古の建物を今に生かして暮らしているこだわりには本当に敬服します。

車の規制もそうです。不便であることよりも美しい街を守ることに重きをおいている。
当たり前のように信仰が身近にあり、普遍的なものへの愛着に誇りを感じて暮らしています。
そこを観光客がそっと覗いては帰って行く・・・。
ルールに従わない観光客は嫌われます。

レストラン
わかっちゃいるけど・・・日本人の癖が出てしまう、恥のかきすて。
我ら御一行はレストランで必ずちょぴっとづつお料理をシェアしました。
これはかつてはとても嫌われたそうですが、今はあちらさんも慣れっこになって、お皿まで出してくれちゃいます。
トスカーナ地方は山の方だから岩塩をよく使いますので、私にはちょいと塩味が強いなと思いました。
それでも生ポルチーニ茸のパスタは絶品で、白ワインによく合いました。

ワイナリー
途中ワイナリーに立ち寄り、防腐剤の入っていないワインを試飲して大興奮。
若くてピチピチだけど、しっかりとグラマラスなボディーは今後の深みがとても楽しみってところでしょうか・・・。
いやいや・・・このイタリアの旅でワインボトルが何本空いたことでしょう。