ESSAY

6 忘れられない

6 忘れられない

恋の終わりの気配を感じながら、それを認めたくない心模様。

「ねぇ、私フラれたの?」ってつぶやいても、もう届かない想い…

歌だからこそ許される直球を、たまには思いきり感情をあらわにして、スッとしてもらえたら幸いです。マイナーなメロディーを作ると心が落ち着きました。マイナーな旋律には情緒を安定させる効能があるのだそうです。仕事で落ち込んだ時、クラシックのアルビノーニのアダージョを部屋を暗くしてヘッドホーンで聴くと、そのストリングスの心地よさとメロディーのあまりの美しさに心と体が軽くような感じがして、20代から音楽セラピーを無意識に体験していたのです。

21世紀になって「心の世紀」と呼ばれるようになり、また「風の時代」に入り益々「歌の可能性」はセラピーとして歌薬として深掘りされて行く事でしょう。