ESSAY

シアワセの種

沢田知可子の歌セラピーVol.5  シアワセの種

アルバム「LIFE~シアワセの種~」は2018年デビュー30周年記念第二弾ということで、「終活」をコンセプトとして制作されたオリジナルアルバムでした。(もう2年前になるのですね・・・)人生の折り返しを越えてから、月日の流れのはやさは日々速度が上がっているかのようです。特に今年はコロナ自粛で自称「歌の旅芸人」などと言っていられなくなり、家に篭もることを余儀なくされ、私なりの働き方改革がありました。Youtubeチャンネルでの「沢田知可子の歌セラピー」を毎週金曜日にUPするという課題は大きなモチベーションとなり、手話を活かして歌う事がより一層、セラピー効果を上げているというのは、表現者として大きな収穫となりました。また家で動画を撮影するという作業は、今までにない初体験で、夫の画像編集能力の高さに毎度驚き、褒め殺しながらその日々の進歩に歓びを感じております。気づくとアラ還に必須な照明器具なども少しずつ増え、たった10分の画像を作るために、リブレットダンスのナナさんから手話の振付をリモートで習い、ESSAYに想いを綴り、PV撮影の如く1曲入魂しながら、この自己満足は需要と供給が全く伴っておりませんが、どれほどこの引きこもり生活に希望を与えているかは計り知れません。「シアワセの種」という歌は、何気ない日々を家人と共に過ごしながら、その愛の花に水をやること、愛でること、そして枯れること、それでもちゃんとまた咲くことを繰り返しいられることが、どれほど愛おしいことなのかに気付けた歌で、この歌を書いてくれたYUKAKOさんは乳癌の手術を体験して、この境地に到りました。彼女の魂の浄化とも感じたこの歌の完成とともに、すぐさま私はナナさんにリブレットダンスをつけてもらいました。歌とリブレットダンスの融合はまさに全身全霊のパフォーマンス。これは「もーれつア太郎」を見て育った世代のパッションでもあるのですが、この発想こそ「体育会系バラードシンガー」を自負する由縁であるとをこの3ヶ月であらためて痛感した次第です。このパッション共感して頂けますれば幸いです(汗)