ESSAY

ココロとカラダに優しいチカラめし #35

フグでしょ!

ちょいとOverなチカラ飯です 人生初の天然とらふぐ六本木『浜藤』へご招待して頂きました。店主の乾さんとは20年ほど前に嘉門達夫さんの御自宅でのホームパーティに御招き頂き、吉兆のお弁当やフグ刺しやワインやら、それは贅沢三昧な会でお会いして、二度目は原宿にあります『生活の木』の隠れ家しっぽり飲み会で偶然に再会して、勢いで乾さんちの隠れ家で真夜中の三次会で高級なお酒を散々ご馳走になりながら、その後も一度も『浜藤』へ行った事のない不義理な我ら夫婦でした。なんとついにお初の『浜藤』へと行く事が叶いました。それもごちで汗  自力では中々相当な特別な日に清水の舞台から飛び降りる覚悟で行かないとならぬ豪華絢爛なふぐ懐石。白トリュフの芳しさでまずはシャンパンで「コンサートお疲れ様でした」とご褒美の会食でした。ご馳走して下さった常連の恩人が頼むワインも酔うのがもったいほどの銘柄。キャビア、トリュフ、フグのコラボレーションが口の中でスパークしました。ましてや、オーナー乾さん直々に目の前でトリュフを削って部屋中に香り立たせる演出。この贅沢三昧なSHOWTIMEは一生に一度で充分なほど堪能させて頂きました。この会食どうやって恩返しすればいいのだろうか歌うしかない!もっと精進して歌で返すしかないよねと、自分にいい聞かせて帰るのでした。そしてその日の夜はコンビニの新発売のたまご納豆巻きと揚げ茄子のお味噌汁でした。このギャップを笑いながら楽しむ幸せバカップルです。そう思うと、澤田知可子は揚げ茄子のお味噌汁のような、ご飯のお供にしたくなるように、ちょっと脂がのってて、それでいてしつこくない、ホッとするような歌手でありたいなぁと、しみじみと思うのでした。