ESSAY

ココロとカラダに優しいチカラめし #27

流れる雲よ

戦後80年、「流れる雲よ」を観劇したくて、有楽町I’M A SHOW ホールにて千穐楽の昼の部に間に合いました。初回は26年前だったと思います。ラジオパーソナリティ小川もこさんが出演されるご縁から何度この舞台を見守って来たことか。その度に大量の涙と共に日本人としての世界平和を考えさせられ、魂の洗濯になってきました。私自身が「美しい国」の歌で出演した回もありました。あらためて観てよかった。進化が止まらない舞台でした。知覧の特攻隊が終戦の8月15日の朝にも出動したというあまりにも切なく悲しい史実からの物語ですが、ラジオから流れる未来からの番組が、80年前の知覧特攻隊の青年と繋がるファンタジーに心が温まったり、切なかったり、苦しかったり、かっこよかったり、まさに心は揺さぶられっぱなしで、勝手に流れる涙はどうにも止められないのです。もう開き直ってハンカチ絞れるくらい流しました。休憩10分のほぼ3時間心の汗をたっぷり流した後は、日比谷にある鹿児島県のアンテナショップの地下でビールと鹿児島県の黒豚丼を食べました。舞台でも盃を交わす時に「かんぱい」の事を「弥栄」(いやさか)と言って酌み交わしていましたので、余韻に浸りながら夫としずかに「弥栄」ランチビールでした。夫婦で思う存分涙流しながら、舞台の感想言い合って、周りの人は別れ話してるのかなって思うかもしれませんが、誰も見ちゃあいませんでした()つくづくバカ夫婦です。