ESSAY

ココロとカラダに優しいチカラめし #25

銀座ケネディハウスvol 8

8月3日酷暑の日曜日に銀座ケネディハウスにてバースデーLIVEが行われました。ケネディハウスの時は毎回Drの清水淳さんが気の利いたお弁当をリクエストしてくれて、今回は明治座のお弁当でした。歌の旅の時は必ず昼、夜お弁当です。日帰りコンサートの後に新幹線の車内で缶ハイボールと頂くお弁当も楽しみの一つです。ケネディハウスではリハーサル前にお客様の御席のテーブルでお弁当タイムがあるのですが、その時の会話がDrのシミちゃん劇場で笑いっぱなしです。この楽屋の裏話は本番では絶対言えない、言わない、言っちゃいけない内容ではありますが、身も心も解れて、パワー全開になります。そんな時、やはりバンドっていいな~とつくづく思うのです。この緊張感のない、お囃子のようなお弁当タイムはこれから迎える本番の大切なチカラ飯となるのです。その上にシミちゃんセレクトの素敵弁当は彼の下町な気配りが溢れるミュージシャンという生業所以だなと、毎回小さな感動がここにあるのです。いざ本番の第一部はいきなり客席の皆様からペンライトをふりふりしてのお祝いに感動MAXからはじまりました。大変嬉しゅうございました。本当にありがとうございました。今回は夏のレクイエムをテーマに、6月に他界した父への鎮魂を込めた選曲としました。観に行けなかった長岡大花火の「空を見上げてごらん」からはじまり、父から入院中にリクエストされた「星影の小径」。そして「喝采」「木蘭の涙」「ひこうき雲」と続き、8月1日に永眠された作詞家の暮醐遊さんの楽曲「Live on the turf 」で追悼させて頂きました。当時JRA中央競馬会のCMソングが決まり、渾身の作品を書いて下さいました。女優さんのようなオーラを放ち、身も心も凛とした美しい女性でした。遊さんありがとうございました。合掌。そして今回どうしても歌いたかった吉田美奈子さんの「星の海」は1995年の曲で、はじめてこの歌を聴いた時の衝撃は魂が震えました。何度かコンサートにも行かせて頂き、コンサート会場から降ってくる声の波動にしびれました。これぞOne Voice だと…コンサート会場はあちらこちらにアーティストの方が浸りに来ており、私も含めてプロが憧れる超プロという存在が吉田美奈子さんなのです。歌い終えた時はホッとしました。第二部はスリランカで人気の歌「Manike Mage Hite」マニケ マゲ ヒテという短いヒットソングを歌わせて頂きました。7月にスリランカで行われた日本スリランカ友好盆踊りフェスティバルでのLIVE、NLBTIの大学の表彰式、ガールズカレッジの慰問でこの友好の歌がどれほど役に立ったことか…一生懸命覚えた甲斐がありました。歌は言葉が違っても、年齢が違ってもお互いに心が分かち合える魔法ですね。銀座ケネディハウスのLIVEは小さな巨人の如くお客様との一体感が最高です。誕生日ケーキとお祝いのバースデーソングの合唱と本当に幸せなLIVEになりました。父もきっと観てくれた事でしょう。