直会(なおらひ)
毎年恒例の京都日帰り六波羅蜜寺正式参拝に行って参りました。このご縁のはじまりは小野澤が還暦を迎えるタイミングでした。正確には六波羅蜜寺にあるご聖天(ごしょうでん)様へのご祈祷で現生の願いを叶えてくれる強烈なチカラを持つ神様が祀られており、それは代々1200年も脈々と受け継がれている御祈祷という事で、2019年の3月31日にはじめて御祈祷をお願いしました。コロナ禍で2回ほど京都行きはひかえましたが、もう7回目になります。初回の願い事から変わらずに「夫婦仲良く健康で生涯現役」という心願成就で祈祷しておりますが、もう御礼参りの境地です。2019年に還暦を迎えた小野澤にとってはターニングポイントになったようで、以来仕事のご縁など風向きが変わり、私も芸名の沢田知可子から澤田知可子に変えるきっかけを頂いたり、なんと言っても六波羅蜜寺に祀られいる国宝の空也上人像の詠歌を歌わせて頂けるご縁を賜りました。空也上人聖人は歴史教科書にも紹介される程、「南無阿弥陀仏」の口称念仏を始めて民衆に広げた一聖(いちひじり)ですが、その空也上人が平安時代に謳われた「ひとたびも南無阿弥陀仏と言う人のはちすの上に上らぬはなし」という詠歌に小野澤篤がメロディを付けて、私が歌わせて頂く大役を頂きました。今思えば奇跡のように思います。力強い声の川﨑ご住職のご説法もその年の予言なのか、風を読むチカラが毎回楽しみで、その年の心の備えにもなります。そして、その後直会(なおらひ)というお食事会に参加します。御神酒で身を清める意味を込めて献杯を行うのです。
通常は割烹料亭での直会がお決まりですが、今回は昔ながらの京都古民家を改装されたリストランテ野呂のイタリアンで献杯でした。今回も白ワインで清め過ぎてしまいました。そうなると京都観光という気分は遠のきます。また今回は小野澤の誕生日当日とういう事もあり、ほろ酔いの二人は気が大きくなりまして、京都駅の伊勢丹で夫のリクエストで香水を買いました。華麗なる香りで加齢臭を吹き飛ばす大作戦です(笑) がしかし二人はほろ酔いどころか、ただの酔っ払いです。そんな二人に高貴な香りがわかるんないな?やんややんやとお試しながら、店員さんを散々振り回して、小さいのを頼みました。小野澤のお誕生日ですから、私もちゃっかり別のコロンを買いました。チカラ飯とチカラワインの直会のお陰で夜はお家に帰って、鮭でお茶漬けでしたとさ。いいね自分!
