クレジットカードの特典で一年に一度箱根の老舗ホテルへ参ります。宿泊だけの特典なので食事は別途なんですが、ビーフシチューとワインが楽しみで今年もやはりこのホテルを選んだわけです。
出発して箱根に着く頃に雨が降り始め、大涌谷を目の前にしてどしゃぶられ・・・すぐ様ホテルへ直行でした。
いいもんね・・・ビーフシチューが食べられればナイスな旅だもんね・・・と、早めにチェックインしてディナーの予約をしたら、いっぱいで7時半を過ぎないと入れない・・。
ま、いいか。待ちますとも・・。ビーフシチューは逃げないもんね。
気が抜けたら日頃の疲れ夏バテがどっさり出て爆睡の昼寝をしておりました。
いざ、ディナーへ。
コースメニューはめったに頼んだことがない、アラカルト派の私らは何処へ行っても最初はビールで乾杯！です。
白、赤とデキャンタで頼んで、前菜をちらりと頼み、
いよいよビーフシチューときたもんだ。
最初のうちは嬉しくて興奮しているもんだから、何を口に入れても、やっぱりうまいうまいと喜んでいたのだけれど、なんとなく酔いが先に廻ってきて、ほんとにちょっとしたことで口論となり・・・せっかくきたビーフシチューもなんとなく味わうことができなくなってきたのでした。
あれ？待てよ・・これはけんかだけの理由じゃないぞ。肉が固いじゃないか・・・味付けも濃いぞ・・。
まさか、こんなはずじゃ。
なんだか益々頭に血がのぼってきて、もう台無しなディナーの空気いっぱいで、なんだかそのうち悲しくなってきて、けんかワインはすぐさま二日酔いを呼び、もうぐったりでした。
翌朝、気を取り直すこともなく雨がじゃんじゃん降っていて、これまた超楽しみにしていた朝食も、ほうれん草オムレツがまた度を超えてしょっぱくて、これはもうありえないだろ～という、言ってみれば味付けの悪さに意気投合したという実に滑稽な理由で仲直りをしたわけでした。
雨の箱根の老舗ホテルでの夫婦喧嘩・・・。
なんとも切なくノスタルジックな部家を後にしたのでした。