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福島の絆コンサート
福島にてアルバム「Adagio」のプロモーションキャンペーンとコンサートを二日間行って参りました。
福島医大の看護師自治会のためのライブでは、仕事の最中にそっといらして頂いたような、客席は白衣の天使ばかりです。
なぜかこの白衣姿に、私が緊張をしてしまう空気でした。
大丈夫・・・注射痛くしないよ・・って、やっぱりい痛いよ~!って、泣きまくったトラウマでしょうか・・。
いやいや、そうではありません。
看護師という過酷な仕事のストレスから放たれるエネルギーなのでしょうか・・・はじめて感じる空気感に少し戸惑いましたが、だからこそ歌薬をお届けに上がったのだと、気合いを入れ直して最後まで頑張りました。
どうぞ、少しでも癒されて頂けますように・・・。
翌日は南相馬市にあるライブハウスBACK BEATの10周年記念ライブへと向かいました。
福島市まで迎えに来てくれたオーナーから震災後の話をお聞きしました。
原発20キロ圏内区域である原町は
震災直後に翌日からすぐさま避難を余儀なくされ、
オーナー家族は会津磐梯のホテルが避難場所に指定され、会津から南相馬までの片道150キロを8ヶ月も往復することになったそうです。
8ヶ月ぶりに住居へ戻ると、窓ガラスは割れ、青カビだらけになった壁、荒れ果てた庭、断水のまま腐ってしまった配水管全てに愕然としたそうです。
ある方の家では、野生化した豚が家に居たそうです。
大変な苦労を今も強いられながら、ライブハウスの10周年をやりたいという前向きな姿勢に共感しました。
そして集まってくださったお客様たちの温かい拍手。笑顔・・・そして涙。
私自身が沢山の勇気と感動を頂きました。
昨年6月に行ったフレスコきくち南相馬での慰問ライブにいらしてくださっていた、ご婦人にもお会いすることができました。
「あなたに出会って、慕情とう歌が生まれました・・・。」そう伝えましたら、少し照れくさそうに喜んで頂きました。
なんという一期一会でしょうか・・・感無量です。
この旅で感じたことですが、福島をなんとか盛り上げようと、たとえばJRA競馬場では日本全国餃子博が行われていたり、地元のガス会社主催での食のイベントや、秋晴れの運動会の音も聞こえてきました。熱き想いを語る福島の人々との新たなるご縁も生まれ、濃厚な福島の旅となりました。
アルバムAdagioには福島の光のしずくプロジェクトの歌、「光のしずく」が収録されました。
12月1日の光のしずく点灯式には再び福島へ向かいます。来年も「光のしずく音楽祭」ができるように頑張りたいです。
何卒応援よろしくお願い申し上げます。