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東北希望コンサート

東日本大震災から2年4ヶ月が経ちまして、私自身2年ぶりに宮城県へと向かわせて頂きました。
名取市増田中学校と岩沼市玉浦中学校での希望コンサートを行いました。
民主音楽協会とTBSラジオ&コミュニケーションズが企画制作をされているこの「東北希望コンサート」も18回目を迎えて、私ははじめて参加させて頂くことになりました。
教育委員会との連携により、今回選ばれた二校へと訪問することになったのですが、偶然にも岩沼市は夫の母方の実家があった場所です。
まさか、岩沼市へ行けるとは・・・。
津波で家もお墓も全部失ってしまいましたが、残された親戚たちはお陰さまで岩沼市内であらたなる家を購入してとても元気でした。
かつて教育委員長をしていた経験のあった伯父の話をすると、すぐに教育委員会長さんが想い出して下さいまして、津波の犠牲となった伯父も喜んでくれていると、つくづくご縁を感じました。

体育館での希望コンサートはとても暑く、1時間もいると茹だってしまいそうです。
それでもシーンとなって歌を聴いてくれている生徒達のまなざしに感動でした。
御礼にと披露してくれたのが、全校生徒による沢田へのエールコールで、応援団長が3人、前方に走り寄り応援団長の振り付けをしながら、
「サンキュー~!!サンキュー~!!さわだ~!
サンキューサンキュウーさわだ!」に続いて、500人の全生徒が同じコールをしてくれます。
体育館いっぱいに沢田サンキューが響き渡り、とっても幸せでした。

翌日の岩沼市玉浦中学校では「Tomorrow」という歌を全校生徒で合唱してくれました。
中学生という微妙な年頃で、気持ちを素直に表現できないシャイな時期の歌声です。
それでも何かを感じ取ってもらえたら本望です。

まだ仮設住宅にいる子ども達もいます。
家族が犠牲になった子ども達もいます。
親がまだ仕事につけないでいる子どももいます。
様々な事情を抱えながらも、それを口にする子ども達はほとんどいない・・・言えないのです。
それでも志の高い中学校だなと感心するほど、部活での各大会の優勝トロフィーや賞状が誇らしげに飾られておりました。
目の前の目標を一つ一つ丁寧に乗り越えて行くチカラを持ち合わせている証でした。

「希望」という言葉を噛みしめたコンサートになりました。
またこの東北希望コンサートに参加させて頂けますように。ありがとうございました。