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心のハグして・・・

日々犠牲者の人数が増えるたびにその1人に伯父きがいるのでは・・・と心を痛めておりましたが、ついにご遺体が安置されたと連絡がありました。
92歳になる夫の伯父さんは稲荷神社の神主さんでした。映像では神社、家ごと仙台空港へ向けて辺り一帯が津波にのみ込まれて行きました。
そんな中神社の屋根につかまりながら、助かったその家族達は今も避難場所におります。
伯父さんは「わすれもの・・」とつぶやいて、一瞬その手を離したすきに一気に海へとさらわれていったそうです。
生きて行くためのわすれものは何だったのでしょう。もしかして奥様の薬だったのか・・新聞を読むためのメガネだったのか・・・。
本当に無念です。心からご冥福を祈っております。

その一瞬を分けた悲しみを体験された方たちが、
今被災地で「生きているだけでありがたい・・・」とそれはみなさん謙虚に寒さと悲しみを噛みしめておられるのですね。
それを見守ることしかできない想いはせつない・・・不甲斐ない・・・やるせない・・・。
力が入らない・・・。
でも、だからこそ、この想いに打ちのめされているだけじゃいけない・・・いけないよ!と自分を奮い立たせています。

奥ゆかしい心に悲しみの体験を口にできない方が沢山いらっしゃいます。特に家族を犠牲に1人誰とも会話することなく被災地にいらっしゃる方達の悲しみを会話の中からはき出させてあげてほしいと想います。
「聴いて、聴いて受け止めて・・・心をハグして・・・」

もしもボランティアをしたいと想いながら何もできずに自分を責めている方がいらしたら、どうぞ「ココロをハグして」作戦を各地で実行して頂けませんか。
聴いて差し上げることがいかに心のケアにつながることか・・・。
どんな薬やサプリメントよりも人に哀しい気持ちを聴いてもらうことで生きるための光が差し込むと想うのです。
また同じ被害で悲しみを分かち合うこともとても大きなお互いの心のケアになるのだそうです。
そしてなお、想いを綴ること・・・書くことが大切なのです。
私も過去の悲しい体験をエッセイのように綴ることで、詩を書くことで、歌うことで癒されてきた1人です。
書きながら、脳内ストレスが癒されて行くのですね。
若者達はTwitterなどつぶやく方法が多々ありますが、そのすべがない方への心のハグをしていきたいと想います。どうぞ力をかしてください。

あらためまして、犠牲になられた命のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。合掌