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小高復興文化祭

未だ自宅に戻れず避難生活を余儀なくされている福島県の小高地区のみなさんが、小高の地で復興文化祭を開催しました。
台風の影響で二日間に分けて行う予定が日曜日一日となってしまいましたが、私にとっては前日予定だった花火大会を観る事が出来て、とても贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

ライブ会場と花火の会場が少し離れておりまして、小高小学校のグラウンドに設営されたライブステージの目の前に、台風の影響で大きな水溜まりができており、実行委員のみんなで溜まった雨水をかき出す作業に悪戦苦闘でした。

花火大会の会場は津波で被害を受けてから全く使用できなくなってしまった広大な田圃の真ん中で、その敷地面積を目一杯活かした打ち上げ花火が上がりました。
長さ500mにも及ぶ新作の花火は音楽との融合でとても幻想的な演出となり、五臓六腑に沁み渡る花火の音と音楽と空いっぱいに広がる美しい花火と・・・もう涙がでそうなくらい圧巻でした。
たまや~(≧∇≦)

小高地区に舞い上がった花火は震災で亡くなられた魂への追悼の誠を捧げる祈りそのものでした。
まだまだ、まだまだ復興への道のりに時間がかかりそうな小高地区の現実の厳しさの中、せめてこの花火を希望の光として胸に刻みたい・・・そんな想いを込めて、寒いにもかかわらず幼い子供から大人まで夢中になって花火を見上げていた光景が心にジーンと沁みました。

南相馬でお菓子の松月堂を親子二世代で営んでいる社長さんとご子息もこの実行員のメンバーで、復興への希望を込めて「樹望」という名前をつけたバウムクーヘンを発売されています。
「私達の希望のお菓子をどうぞお土産にお持ちください」と頂戴した「樹望バウムクーヘン」が小高復興への希望の光となりますように大切に頂きます。

新築で購入したばかりの一軒家に2ヶ月しか住んでいないのに震災となり、家族と離れて単身で電気設備のお仕事をされている松本さんに福島駅からの往復をアテンドして頂き、いろんなお話を伺いながら、久しぶりに小高に活気が戻ることをみんなが楽しみにされているんだな・・と実感いたしました。

ただ、コンサートが終わり、あたりを見渡すと家の灯りがついてないのがとても寂しい気持ちになりました。
道々の電灯がやけに目立って不思議な感じです。
この小高地区に一日も早く生活の光が戻りますように・・・。