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ミス・サイゴン

ミュージカルの王道とも言うべく「ミス・サイゴン」を観劇してまいりました。
超ロングランのわけはちゃんとありました。
プッチーニの大傑作「蝶々夫人」を1975年ベトナムに舞台を移して、ポップオペラに仕立ててしまったのですから・・。

ベトナム戦争が残した傷跡は心の傷だけではありません。父親の分からないベトナムの女性とアメリカ兵との子供をプイドイという呼び方をするのだそうです。
プイドイたちは今はもう30代になろうとしています。
そんな悲劇な子供はベトナム戦争だけではありません・・・。現実この今でもタイやフィリピンなどアジアの途上国では女性蔑視は続いているのです。
日本人の男性をシニカルに描くシーンもありました。

「ミス・サイゴン」と言えば今は亡き本田美奈子さんの代表作と言ってもいいほど、彼女が残した思いはなぜか今もキムという役に重なってしまいます。
キムという役を演じている女優さんに憑依しているのかもしれないと思うほど、彼女を感じてしまいました。

昨年のミュージカルGIFTに忍者風子役で出演していた水野さん、清水さん、愛ちゃんとアンサンプルでも
強烈な目力でがんばっています。
役者は凄いっす。