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チェンジ・オバマコンサート

長崎県雲仙市小浜でチャリティーコンサートが行われました。
小浜温泉伊勢屋旅館の女将をリーダーに地元各婦人部のみなさま80名が集結して「チャンジ・オバマの会」を発足しまして、チラシやポスターなどの経費を一切節約して、全てが手売りでチケット800枚を完売させてしまいました。
ウーマンパワーのチャリティーコンサートです。

小浜町は父が小学生から中学までを過ごした故郷でもあり、父の同級生達もこのコンサートをきっかけに最後の同窓会をやろうということになりまして、姪っ子までも引き連れての父親参観のコンサートでもありました。

第一部では地元小浜中学校の吹奏楽部マーチングバンドの演奏会が行われたのですが、この小浜中は昨年30人グループ部門で日本一に輝いたマーチングチームだったのです。
長崎の歌や美空ひばりメドレーを衣装や小道具など早替えもこなして、大人顔負けの立派なエンターテイメントとして、素晴らしいステージでした。
少子化で中学校の生徒の約半分近くがみんな吹奏楽部という厳しい環境であるにも関わらず、
日本一になってしまうというのは、どういうことなんだろうと伺ってみますと、その答えはとてもシンプルでした。
「練習あるのみです!!」

地元のご住職がボランティアで指導をされて、どんな高度なことでも興味津々にくらいついてくれるそうなんです。
確かにそれは劇団四季や宝塚やジャニーズやAKB48など、日本にも誇れるエンターテイメントは多々ございますが、このテンションに限りなく近いパフォーマンスを中学生から夢見ることができるわけです。
それもモチベーションは目指せ日本一!
この夢を実現させてくれる場所であるわけですから、この伝統は先輩から後輩へと自然と受け継がれ、日々の鍛錬にもそれなりの伝統練習が存在するのでしょう。ただひたすら練習あるのみです。

第二部の沢田のライブでは小浜が一つとなって、大いなる充実感をみなさまと分かち合うことができました。

翌日は父と姪と父の同級生であり長崎の父とも呼んでいる歯科医の赤司先生と夫で父の育った場所を巡りました。
65年前にタイムトリップをしながら、小学生だった頃の父や同級生達の顔を想像しながらゆっくりと巡っていくうちに、当時の知人たちがどこからともなく出てきて下さって、おじいちゃんの話などもしてくれたのです。
その昔祖父は小浜で塩の精製機を製造していたそうです。温泉の風呂釜などもつくっていたそうで、父が中学を卒業するとともに川崎の鉄工所へと移転したのだそうです。
戦中、戦後の話です。
長崎の原爆も小浜から見えたんだと、その頃を振り返っていました。
小浜中学校のかなり古きOBとして、中学校にも立ち寄りますと、すでにどこからともなく昨夜のマーチングバンドのパートごとの練習の音が鳴り響いておりました。
誰かが私に気づいて下さって、すぐさま全員が表にでてきてくれて、昨日の興奮が蘇るほどの元気な笑顔に胸がいっぱいになりました。
また必ずやご一緒したいです。
今年も目指せ日本一!という大きな夢を叶えてくださいね。
私達の車が見えなくなるまでずっとずっと手を振ってくれました・・・一期一会の美しき風景をこの目に焼き付けたいと思うシーンです。

一人のリーダーがみんなを一丸とさせたときの奇跡をこのマーチングチームに垣間見ることができるほど優秀であり、華がありました。
チェンジ・小浜の会のリーダーである草野女将もその一人です。
小浜を変えようと美しきリーダーの立ち振る舞いはとても鮮やかでした。
「チェンジ・オバマ」小浜の未来が楽しみです。

また小浜へと帰れますように・・・。