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ありがとう

「ありがとう」の歌のモデルになったご夫妻のご主人が天に召されました。原宿合唱団の指導者である瀬戸先生の古希のお祝いに、仲むつまじいお二人の歌を贈りたいと書いた歌が気づいたら私ら夫婦のあり方そのものでした。
昨年のお祝いに捧げた歌を瀬戸先生バージョンでレコーディングしておりました。お孫さんたちがコーラスをしました。実はそのときすでにご主人が癌であることがわかったからです。
その覚悟をしての先生の歌は聖母のごとく愛にあふれ優しい歌声となました。
教会式での葬儀において式次第に 特別 賛美歌
主人に捧げる歌「ありがとう」 と書かれてありました。
そして大きな教会中にこの歌が流れ送る歌として
先生の声が参列したたくさんの友人知人たちを包みました。
コンサートで最後に歌わせて頂いているこの歌が
鎮魂歌として、賛美歌としてご主人の魂を天にお見送りすることができた感動は言葉になりません。

「ありがとう」の歌そのもののご夫妻でした。
「君が輝いていれば僕はそれでいい・・」と
先生を支えておられたご主人でした。
妻が輝くことを心から楽しんだ夫の懐の大きさが
笑顔に物語っていました。
ささやかな幸せを何倍にも感じられる人柄が、
本当にたくさんの人が参列したお別れ式でした。
信仰を超越して、人々の真心が一つになれたお別れの儀でした。パパさん安らかにおやすみください。